今日の食事がこの子の一生をつくる
あたらしい家族をお迎えした皆様に、是非ともお伝えしたいコト。
それは毎日の健康維持だけでなく、著しい変化がある、成長期を支える食事についてです。
なるべく健康を維持して長生きしてほしいなぁと思っています。子いぬのうちに何か気を付けてあげることはありますか?
人間と同じように、犬にとっても成長期はとっても大切です。
食べたもので体は作られていきます。家族を思い、食事を用意するお母さんやお父さんの気持ちになって、ご一読いただけましたら幸いです。
成長期は2段階に分けて考える
子犬用フードがあることをご存じのペットオーナーさんは多いと思いますが、成長期を2段階にわけられることはあまり意識されていません。
生後2か月までは成長前期で、特に急激に成長し、それ以降の成長後期は成犬のサイズまでゆるやかに成長します。成長後期の長さは小型犬・中型犬・大型犬など、犬のサイズによって違います。
例えば、チワワの成犬は3kg前後ですが、ゴールデンレトリバーは30kg前後になります。そのため、成長後期は大きい犬種の方が長くなります。

成犬用のフードと子犬用フードの違い
ホームセンターやペットショップには、バラエティ豊かな成犬用フードが販売されています。うちの小さな家族にも、バラエティ豊かなフードを楽しんでほしいと思うペットオーナーさんもいらっしゃると思います。ですが、まずは最低限「子犬用」のフードを与えてください。
成犬の栄養ニーズと子犬の栄養ニーズは異なります。成犬用フードの1食分では育ち盛りの子犬が1食分に必要な栄養ニーズを満たすことはできません。また、子犬は体が小さくたくさん食べることができませんから、成犬用のフードを多く与えればいいというものでもありません。下記は成犬用フードを100とした場合の子犬の栄養要求の割合です。子犬は成犬の栄養要求よりも多い量の栄養素を欲していることがわかると思います。

なぜ成長前期と後期にわけるのか
- 成長前期
-
- 特に急激に成長する。
- カロリーが多く必要だが、体が小さくたくさん食べられない。
- 主に骨組織が成長する。
- 母親からの移行抗体が徐々に減少するため、体調について特に注意が必要。
- デンプンの消化が苦手(成犬の40%程度しか消化ができない)
- 成長後期
-
- 成犬のサイズまでゆるやかに成長する。
- 主に筋肉と脂肪細胞が発達する。
フードの切り替えは、健康な状態で愛犬が長生きするための第一歩

カロリーは成長前期では多く必要ですが、成長後期はやや控えめにする必要があります。成長後期は脂肪細胞がよく発達しますので、この時期に脂肪細胞の数を増やしすぎると太りやすくなってしまうからです。日本の愛犬のうち3頭に1頭は肥満または太り気味と言われています。成犬時の体の大きさに関わらず、肥満は様々な病気のリスクや関節への負担を増やす原因になります。
同様に、子犬から成犬、成犬から高齢犬に切り替わるタイミングで、徐々にフードの切り替えを行っていきましょう。単なるカロリー量だけでなく、ミネラルやたんぱく質の割合など年齢によって食事の栄養バランスを変える=フードを切り替えることは、健康な状態で愛犬が長生きするための第一歩だといえます。
成長期を通してサポートしたいこと
- 健康な免疫
- 子犬は免疫が十分に発達していないため、自分で自分の体を守る力が強くありません。栄養の面からも免疫力のサポートをする必要があります。
また、環境が変わってすぐはストレスを受けやすい状態でもあります。
こんな栄養でサポート!※カーソルをあてると詳細が表示されます
βカロテン 細胞性免疫と
液性免疫(抗体産生)を両方活性化 抗酸化成分 抗酸化成分により自然免疫と
ワクチンへの反応をサポート βグルカン 自然免疫と、適応免疫を
両方増強することが知られている - 脳の発達
- 成長期はありとあらゆる新しいことに触れ、学びの多い時期です。脳の大きさは数ヶ月で成犬の90%にまで達します。一緒に遊んだり、色々な学習をすることで、よりストレスの少ない成犬へ育てることができます。この時期を逃すと、後から社会性を身に着けることは難しい場合もあります。
こんな栄養でサポート!※カーソルをあてると詳細が表示されます
DHA 認知機能や網膜の発達・
トレーニングのサポート 消化のよいたんぱく質 健康な脳の発達の
基礎となる - 腸内環境
- 腸内環境を維持することは、単なる「おなかの健康」にとどまりません。栄養を取り込むための消化機能や免疫機能の維持は、健康に暮らし、成長するうえで非常に大切です。
こんな栄養でサポート!※カーソルをあてると詳細が表示されます
プレバイオティクス腸内細菌叢の
健康的なバランスを促進する 消化のよいたんぱく質必要なタンパク質を
効率的に取り込むため ビートパルプ(食物繊維)消化器の健康サポート
※ビートパルプは可溶性繊維と
不溶性繊維をバランスよく含む
甜菜由来の食物繊維
子犬と子猫の免疫のおはなし- for dog&cat
カルシウムは適切な量を与えましょう

成長期の子犬にとってカルシウムは大切なものですが、与えれば与えるだけ良いというものではありません。(特に6か月未満の)腸が未発達な子犬は、与えられたカルシウムを過剰な分まで吸収してしまいます。過剰なカルシウムは骨格成熟の遅延や重度の骨関節疾患につながった事例があり、健全な骨格形成に悪影響を及ぼす場合があります。適正な量に調整されたフードを与えることが必要です。
よりよい将来のためのフード選び
いかがでしたか?ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、下記のチャートをお試しください。
犬種別フードのご案内
犬種ごとの気をつけたいポイントに配慮し、それぞれの犬種の栄養要求を満たすブリード ヘルス ニュートリション。22犬種別のフードに含まれる栄養素やそのバランス、キブル(粒)の形にいたるまで、すべてその犬種のためだけに考えられた総合栄養食です。犬種別フードについては、いまのフードは愛犬にとって最適?- for DOG にて詳しくご案内しています。様々な犬種の魅力や気を付けたいポイントについて解説していますので、お時間のある際に是非ご覧ください。
気になるフードをお試し!
お試しセットは3種類!














